①安比奈駅→八瀬大橋

安比奈駅付近へ向かう交通機関はとても少ないのですが、川越市のコミュニティバス「川越シャトル」の23系統が割と近くを通ります。今回は南大塚駅を12:15に発車する便に乗り、20分あまりで最寄りの泉福寺バス停に着きました。着くまでに安比奈線を3回渡りました。この系統は1日3本しかありませんが、川越駅西口または南大塚駅北口から24系統も利用できます (24系統は火・木・土曜日のみ運行)。SuicaやPASMOも使えます。タクシーの場合は南大塚駅から西武建材安比奈工場までで1,700円ぐらいだと思います。

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  • pin[2009/03/11 12:39]

泉福寺バス停から20分ほど歩いて、安比奈駅の先端と思われる地点に到着。かなり広いというか長い構内です。構内の始点は、単線だった線路が分岐するのではっきり分かるのですが、終わりの方は藪が多くてよく分かりません。架線柱は写真に写っているのが最後です(傾いている方)。右の木の陰には線路の先端があります。ここから南大塚駅へ向けて探訪を開始します。

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  • pin[2009/03/11 13:01]

確認できる範囲で最も先端にあった線路。しかしこれ、幅が1,067mmよりもだいぶ狭いし、線路の間はピットのように掘られています。近寄って眺めてみましたが、経年変化などではなく、もともとこのように作られていたようです。安比奈線は川から採取した砂利を運んでいたわけなので、河川敷の積み込み場から安比奈駅まで「別の何か」で運んでいた可能性もあります。文献によっては積み込み場に600mmのナローゲージが敷かれていたと書かれているものもあります。レールは見た感じで30~37kg程度だと思います。

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  • pin[2009/03/11 13:02]

上の写真から40~50mほど進んだ地点。線路の真ん中に木立ちができています。線路の幅はいつの間にか1,067mmになっていました。どこで軌間が変わっているのか知りたかったのですが、藪が深くて見つけられませんでした。レール自体は先ほどと同じく30~37kgだと思います。

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  • pin[2009/03/11 13:05]

線路上に立って、南大塚方向を向いているはずなのですが、全然そういう風には見えません。冬でもこうなのだから、夏場はとても足を踏み入れられないでしょうね。樹木に紛れて2本立っている電柱は、右が架線柱で左が電信柱のようです。

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  • pin[2009/03/11 13:06]

線路は藪に埋もれており、道路に出なければ前進できません。しかしその道路も水はけが悪くてこの通り。この日は普通の靴でも大丈夫でしたが、雨のあとは長靴が必要かも知れません。写真には写っていませんが、左側に入間川の河原があります。川の対岸に「安比奈新田」という地名がありますが、こちらは「あいなしんでん」と読みます。

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  • pin[2009/03/11 13:07]

正面にまともな架線柱が見えてきました。

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  • pin[2009/03/11 13:08]

付近にはたくさんのゴミが不法投棄されています。奥に見える白や黒のパイプはPF管の切れ端のようです。家庭から出た粗大ゴミだけでなく、産廃も捨てられているようです。車が入れて人目がなければ、大抵このようなことになります。

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  • pin[2009/03/11 13:09]

何とか鉄道遺構らしく見える場所まで来ました。電信柱や架線柱が数多く残されています。分かりにくいですが、コンクリート製の車止めもあります。たとえ安比奈線が復活したとしても、ここに旅客駅ができることはもうないでしょう。

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  • pin[2009/03/11 13:10]

もう少し進んでみると複線用の架線柱が2組ありました。上の写真には単線用の架線柱も写っていたので、少なくとも4~5条のレールが敷かれていたことになります。

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  • pin[2009/03/11 13:12]

それにしても、列車が走らなくなって42年経つとはいえ、ここまで荒れるものでしょうか。河川敷なので、増水時には水に浸かることがあるのかも知れません。奥に見える橋は水道橋で、人は渡れません。八瀬大橋が近いので不便ではありませんが、これだけのものを作るなら、ついでに自転車ぐらい通れるようにしてもいいと思うのですが。

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  • pin[2009/03/11 13:13]

この架線柱は3線分あるようですが、線路は埋もれてしまってまったく見えません。架線柱の様子や航空写真からすると、左側の緑の竹藪にも2線敷かれているようです。竹藪は諸般の事情により踏み込みませんでした。

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  • pin[2009/03/11 13:14]

水道橋をくぐると分岐器がありました。すごいところに木が生えています。線路の存在など無視するかのような生えっぷりです。

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  • pin[2009/03/11 13:17]

分岐器を安比奈駅方向に振り返って撮影。これが最後の分岐器のようなので、大体ここまでが安比奈駅構内ということになると思います。

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  • pin[2009/03/11 13:18]

打ち捨てられた転轍器標識と、「工」マークの境界標。真っ黄色の転轍器標識は初めて見ましたが、どうやらこれは誰かのいたずらのようです。

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  • pin[2009/03/11 13:18]

[資料紹介1]

↓安比奈駅構内配線図(推定)。航空写真は1961年撮影。

ahina_station

 


何条もあった線路が1条にまとまって、ようやく安比奈駅を出発します。上に掲げた安比奈駅構内配線図の①の地点と考えられ、農道と思しき小さな踏切も判別できます。今まで見てきた風景や後日参照した資料などから、構内配線は5条かそれ以上あったのではないかと考えています。うち最も南側の1条が最も長く、河原から登ってきたインクラインか何かと接続していたかも知れません。先ほどのナローゲージのピットらしき穴は、インクラインの巻き上げ機が入っていたとも考えられます。今回は事前調査一切なしなので、目で見たこと以外はすべて憶測ですが。

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  • pin[2009/03/11 13:19]

枕木がないのでレールがだいぶへろっています。バラストもないに等しい状態です。レールに製造年が刻印されていないか見てみましたが、錆や汚れで確認できませんでした。ただ、どうもここで使われているのは輸入品のようです。昭和初期までは輸入レールが使われていたようでもありますし、中古レールを使ったとすれば辻褄は合います。樹木が建築限界を突破しまくっていますが、もし安比奈線を復活させるとしたら、これらの木を切り倒すだけでなく、すべてきれいに抜根しなければならないので、かなりの手間と費用がかかる作業になりそうです。

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  • pin[2009/03/11 13:19]

交差する道路を右へ行くと先ほどの泉福寺バス停へ、左へ行くと八瀬大橋をくぐって西武建設の砂利採取現場があります。このため、この道路は砂利を積んだダンプカーがひっきりなしに行き来しています。最徐行で走っているので危険ではありませんが、砂利道なので天気がいいと埃がものすごいと思います(この日は水溜まりが多かった)。川砂利の採取は禁止されたと思っていたのですが、私有地は対象外のようです。

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  • pin[2009/03/11 13:20]

その砂利道を渡ると、右手にモトクロスの練習場があります。あまり高い丘はないですが、練習にはいいコースです。平日でしたが何台か走っていました。

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  • pin[2009/03/11 13:21]

モトクロス場のコース入口の横に柵が立っています。ライダーに「こっちに入るな」と伝えているのかも知れません。その先には八瀬大橋が見えています。架線柱には架線がありません。朽ちて落ちたとかではなく、きれいに撤去してあるようです。

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  • pin[2009/03/11 13:23]

モトクロス場を過ぎると緩やかに右カーブが始まります。安比奈線は全線を通してカーブが2箇所しかなく、残りの1つは国道16号を渡った先にあります。

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  • pin[2009/03/11 13:24]

いよいよ八瀬大橋が近づいてきました。安比奈線はここで完全に分断されています。安比奈線復活について語られる時は、決まってこの部分が問題になるようです。ただ、本当に復活するにしても、さっきのような不毛な土地に駅を作ることはせず、この橋の向こう側(下流側)にもう1本橋を架けて入間川を渡り、JR川越線や東武東上線に連絡させて、「川越環状線」を構成するのがよろしいのではないかと思います。それにしても橋の高さは低いし、線路は橋台にぶち当たっているし、もう絶対通さないと言わんばかりの作りですね。

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  • pin[2009/03/11 13:24]

八瀬大橋を越えるため、歩道を通って橋の上に来ました。橋桁の下を通れば楽で早いのですが、諸般の事情でこうなりました。架線柱はこの先もずっと続きますが、信号機は一つも見かけませんでした(国道16号踏切で踏切動作反応灯のみ発見)。また、レールだけでなく電柱や標柱などに年式が書かれていないか見ましたが、一部のコンクリート製架線柱に「昭和43-9」と書かれていただけでした。架線については、電気を流すトロリー線はほぼ撤去されていて、トロリー線を吊るす吊架線が部分的に残るだけです。ただ、吊架線は定期的に交換されているようで、中には錆のない真新しいのもありました。どういう基準で保守しているのかよく分かりません。安比奈線は電化路線ですが、そういうわけで通電していません。

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  • pin[2009/03/11 13:28]

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